第三回 ~白内障~

「目がぼやける」
 ~白内障・斜視~


ぼやける場合もさまざまな
原因があります。

片目をふさぐと大丈夫なのに、両目で見ると物が2つにずれてぼやけるときは「斜視」の可能性があります。

斜視は両目の動きが一致しないと起きる状態で、脳や神経、目の筋肉の異常が疑われます。

また、目の中心が特にぼやける場合があり、その場合は重病が疑われますので、できるだけ早く眼科にご来院ください。

一般的に多い、全体的にぼやける場合は、軽い病状から重い病状まで様々な可能性がありますが、今回はぼやけ原因の代表的な病気、「白内障」について取り上げたいと思います。

簡単に言いますと、白内障は「目がにごる」病気で、老化に伴ない、ほとんどの方がかかる病気です。

老化のほかには外傷、糖尿病などで発症することもあり、
一度発症してしまいますと、薬では進行を止められません。

ある程度進行するとぼやけがひどくなり、日常生活にも影響を及ぼすようになるため、手術が必要になります。

手術は目の劣化した部分を取り出し、度数入りのレンズに入れ替える手術で、数十分で終わるリスクの少ない手術です。

白内障をあまり放置しすぎると、手術がどんどん難しくなり、緑内障(当連載第6回参照)を引き起こす原因にもなりえます。


日常生活に不便を感じることがありましたら、お近くの眼科までお越しください。